女人天国
「えっと…実はもう約束している人がいて…」

言いづらそうに答える由良。

「えー!」

肩を落として残念がるゆうきに申し訳なさそうに謝った。

「ごめんね?」

その姿がまた可愛くて憎めない。

というよりも今回は仕方がないことなのだ。

「その代わり、一緒に海に入ろうね」

その言葉にゆうきは大きく頷いた。

「もちろん!じゃ、またね」

ゆうきは踵を返し、自分の教室へと戻った。
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