君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
「急に、見知らぬ場所に連れて来て、初対面の弟に会って、情報量もハンパないのに、そうやって美味しそうにご飯が食べられるって、すごい事だと思うよ、姉さん、肝が座ってる、そういうところ、父さんにちょっと似てる」
「そうなの?」
「父さん、よく言ってた。ご飯をちゃんと食べられるうちは大丈夫だって」
一度も会ったことの無い父に似ている、と言われると、自分の中には礼門と共通な部分があるのだなと思う。この短い期間で、私は弟を好ましく思うようになっていた。
「それね、母さんも言ってた。ご飯はちゃんと食べなさいって。……一緒に食べられない事の方が多かったけどね」
私は、特別同情をひくつもりで言ったわけではなかったのだけれど、素直にそう言った。
「姉さん、これからは、僕がいるから、僕、姉さんとご飯食べるから!」
瞳をうるませながら礼門が言い、
「素子さん、おかわり、いりませんか? お味噌汁もまだありますからね」
征治さんも、何となく目の回りをうっすら赤く染めながら言った。
……いや、そういうつもりでは、なかったんだけど、なー……。
「そうなの?」
「父さん、よく言ってた。ご飯をちゃんと食べられるうちは大丈夫だって」
一度も会ったことの無い父に似ている、と言われると、自分の中には礼門と共通な部分があるのだなと思う。この短い期間で、私は弟を好ましく思うようになっていた。
「それね、母さんも言ってた。ご飯はちゃんと食べなさいって。……一緒に食べられない事の方が多かったけどね」
私は、特別同情をひくつもりで言ったわけではなかったのだけれど、素直にそう言った。
「姉さん、これからは、僕がいるから、僕、姉さんとご飯食べるから!」
瞳をうるませながら礼門が言い、
「素子さん、おかわり、いりませんか? お味噌汁もまだありますからね」
征治さんも、何となく目の回りをうっすら赤く染めながら言った。
……いや、そういうつもりでは、なかったんだけど、なー……。