君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
男子トイレが無人である事を確かめて、『青い人』の征治さんが中に入り、私が男子トイレの出入り口を見張っている間に、『青い人』では無くなった征治さんがトイレから出てきた。
「……お待たせしました」
征治さんは、ひどくバツの悪そうな顔で、言った。
私は、どんな顔をしていいかわからなかった。
よく見ると、私が礼門にもらったデバイス、白虎を制した事で、わずかに色と形を変えたそれは、テレビや玩具屋などで見る変身アイテムに見えないことも無い。
駐車場で待つ礼門の元へ、二人で戻ると、既に感じる部分があったのか、礼門が車の外で立って待っていた。
「おかえり、姉さん」
何となく、目元を赤く染めた礼門が言った。
「……ただいま」
征治さんの姿を見て、守護聖獣管理部門に対するイメージが、少しだけ変わったのだけれど、今は、まだそれを聞くことはしなかった。
一旦マンションへ戻る事になり、征治さんの運転する車で、津九音市内中心部に戻る途中、私は後部座席から、助手席の礼門へ尋ねた。
「……ねえ、守護聖獣管理部門って、もしかして私が入ると五人になるんじゃない?」
礼門は即答せず、征治さんは表情を変えず、運転に集中しているように見える。(内心は、どうかわからないけれど)
「なんで、そう思ったか、聞いてもいい?」
礼門は私の問に対して質問で返してきた。
「青だから」
何が、とは言わなかった。畳み掛けるように私が続ける。
「ちなみに、礼門は黄色?」
「すごいな! なんでわかったの?」
「そして、私は『白』なのね」
「すごいなー、姉さん、するどいなー」
白々しく、礼門が続ける。
「残りの二人とは、いつ会わせてくれるの?」
「ま、そのうちに、ね」
「……お待たせしました」
征治さんは、ひどくバツの悪そうな顔で、言った。
私は、どんな顔をしていいかわからなかった。
よく見ると、私が礼門にもらったデバイス、白虎を制した事で、わずかに色と形を変えたそれは、テレビや玩具屋などで見る変身アイテムに見えないことも無い。
駐車場で待つ礼門の元へ、二人で戻ると、既に感じる部分があったのか、礼門が車の外で立って待っていた。
「おかえり、姉さん」
何となく、目元を赤く染めた礼門が言った。
「……ただいま」
征治さんの姿を見て、守護聖獣管理部門に対するイメージが、少しだけ変わったのだけれど、今は、まだそれを聞くことはしなかった。
一旦マンションへ戻る事になり、征治さんの運転する車で、津九音市内中心部に戻る途中、私は後部座席から、助手席の礼門へ尋ねた。
「……ねえ、守護聖獣管理部門って、もしかして私が入ると五人になるんじゃない?」
礼門は即答せず、征治さんは表情を変えず、運転に集中しているように見える。(内心は、どうかわからないけれど)
「なんで、そう思ったか、聞いてもいい?」
礼門は私の問に対して質問で返してきた。
「青だから」
何が、とは言わなかった。畳み掛けるように私が続ける。
「ちなみに、礼門は黄色?」
「すごいな! なんでわかったの?」
「そして、私は『白』なのね」
「すごいなー、姉さん、するどいなー」
白々しく、礼門が続ける。
「残りの二人とは、いつ会わせてくれるの?」
「ま、そのうちに、ね」