君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
けれど、私はもう自分で『選んだ』守護聖獣管理部門で働く事。
白虎の主になる事を。
「……まあ、やらない、とは言ってない」
ぽつり、と、私は言うと、礼門はやけにうれしそうに、あーよかった。と、言い、征治さんもなんだか安心したような顔をしていた。
……結局、私は、この人にいいところを見せたいだけなんだ。
私が、じっと、征治さんを見つめていると、礼門が言った。
「そうだ、姉さん、取り急ぎ白虎の脅威は去ったわけだし、征治をうちの方へ戻しても大丈夫?」
そうだった、征治さんは元々私の護衛の為に同居してくれていたんだった。と、私は思い出した。
いくら広い部屋で、生活動線が分けられるからといっても、実際二度ほど事故は起きているのだ。
私が即答できずにいると、私に変わって征治さんが答えた。
「いえ! でも! 最初のうちはまだ不安定ですし、万が一の事を考えてもうしばらくご一緒させていただいてもいいでしょうか」
一気に征治さんがまくしたてた。
礼門は征治さんの勢いに若干気圧されて、少し驚いているみたいだった。
「でも、それだったら、黛(まゆずみ)を呼ぼうか? あ、姉さん、黛ってのは、守護聖獣管理部門の女性メンバーね?」
「黛は、……今は無理です」
すかさず征治さんが断った。
「姉さんは? 今のままでいいの? あ! それとも、三人一緒に暮らすっていうのはどう?」
「若は! ……いいんですか? それで?」
征治さんが少し意地悪そうに表情を作って言った。
「私は……もうしばらく、このままでも」
私がそうつぶやくと、礼門はいっそう疑いの視線で私と征治さんを交互に見た。
「……ねえ、本当に二人、何もないの?」
「「ありません!!」」
私と征治さんが声を揃えて言うと、礼門はやっと納得してくれた。
白虎の主になる事を。
「……まあ、やらない、とは言ってない」
ぽつり、と、私は言うと、礼門はやけにうれしそうに、あーよかった。と、言い、征治さんもなんだか安心したような顔をしていた。
……結局、私は、この人にいいところを見せたいだけなんだ。
私が、じっと、征治さんを見つめていると、礼門が言った。
「そうだ、姉さん、取り急ぎ白虎の脅威は去ったわけだし、征治をうちの方へ戻しても大丈夫?」
そうだった、征治さんは元々私の護衛の為に同居してくれていたんだった。と、私は思い出した。
いくら広い部屋で、生活動線が分けられるからといっても、実際二度ほど事故は起きているのだ。
私が即答できずにいると、私に変わって征治さんが答えた。
「いえ! でも! 最初のうちはまだ不安定ですし、万が一の事を考えてもうしばらくご一緒させていただいてもいいでしょうか」
一気に征治さんがまくしたてた。
礼門は征治さんの勢いに若干気圧されて、少し驚いているみたいだった。
「でも、それだったら、黛(まゆずみ)を呼ぼうか? あ、姉さん、黛ってのは、守護聖獣管理部門の女性メンバーね?」
「黛は、……今は無理です」
すかさず征治さんが断った。
「姉さんは? 今のままでいいの? あ! それとも、三人一緒に暮らすっていうのはどう?」
「若は! ……いいんですか? それで?」
征治さんが少し意地悪そうに表情を作って言った。
「私は……もうしばらく、このままでも」
私がそうつぶやくと、礼門はいっそう疑いの視線で私と征治さんを交互に見た。
「……ねえ、本当に二人、何もないの?」
「「ありません!!」」
私と征治さんが声を揃えて言うと、礼門はやっと納得してくれた。