大剣のエーテル

例え、ランバートがカイさんと共にこの世から消えることを望んでいるとしても。

私は、貴方をきっと、待ち続けるでしょう。

貴方の“ただいま”を聞くためだけに

貴方の温もりを感じるためだけに

私は、遠くに行ったランバートを想い続ける。


(…あぁ、分かった。)


私がランバートに会えないと思っただけで、あんなにも苦しくなった訳が。

気持ちを自覚した瞬間、口から言葉が溢れそうになる。

もう、止められない。

ランバートの瞳に、熱が宿っている。

色香をまとった彼の視線が、いつも以上に空気を濃くする。

2人の他に、誰もいない。

雰囲気に呑まれるように、私は唇を動かした。


「ランバート。私は、貴方のことが……」


…ひた


その時。

彼の長い指が、私の唇を塞いだ。


「…だめ。」


予想もしていなかった言葉。

ぴくりとして声を止めると、ランバートは小さく囁く。


「その先は、聞けない。」


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