大剣のエーテル
私は、何か嫌な予感がした。
この目でランバートの無事を確かめないと、気が気ではない。
「イヴァンさん!ランバートの部屋はどこ?」
「廊下を出て右の突き当たりの部屋だが…」
私は、それを聞いた瞬間にベッドから出て、急いで扉へと駆け出した。
「ありがとう!私、行ってくる…!」
「!ノア?!」
イヴァンさんの呼ぶ声が聞こえたが、私は居ても立っても居られない。
ベッドから出た私は、ぱたぱたとランバートの元へと走る。
静かな廊下は、誰1人いない。
私の足音だけが廊下に響いた。
もう、彼のことしか考えられない。
(突き当たりの部屋…。ここに、ランバートがいる…!)
ぱっ、と立ち止まる。
木でできた扉の向こうからは何も聞こえない。
…ごくり。
喉を鳴らし、緊張感の中、ドアノブに手を伸ばす。
ガチャ…!
「…っ!」
ドアノブをひねり扉の先に見えたのは、信じられない光景だった。