大剣のエーテル
トロッコで鉱山を走り回った時、ランバートはあの大きな袋を担いで1人山に残った。
その後、合流した彼に問いかけた記憶もはっきりと思い出せる。
“あれ?ランバート、荷物は剣だけ?あの大きい袋はどうしたの?”
“あれは“然るべきところ”に置いてきたよ。もともと鉱山で使おうと思ってたものだからね。”
(ランバートは、最初からこの時のために爆弾を鉱山に仕掛けたってこと…?)
と、その時。
ロルフが私たちとは別の通信口に向かって楽しそうに叫んだ。
『どーだ、ランバート!団長命令通り、鉱山にあった一派の幻夢石は全部残らず俺の炎でドロドロに溶かして海に沈めたぜ!』
(っ!“一派の幻夢石”…?!)
目を見開く私に、通信を聞いていたババ様が低く呟いた。
「一体、何がどうなっているんじゃ…?!」