【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜




また先生の車の助手席に座れると思ってなかった…

今度こそ2度とないチャンスかもしれないと、私は運転してる先生を気付かれないように眺める


「冴島さ〜」

『ふぇっ?』


やば、急に話しかけられたから変な声出ちゃった



「今日もぼーっとしてたろ?」

『へ?』

「ボール当たった時」

『あ…』

「やっぱり何か悩んでるだろ?進路の事か?」

『いや、そう言う訳じゃ』

「じゃあ…恋の悩みとか」


私は思わず黙ってしまう


「…そうなのか?」

『まあ、はい』


悩みの原因は目の前にいる早瀬先生なんだけど


「そうかー」


あれ、何その反応…

なんで悲しそうな顔するの


「それは俺、相談乗れないかも」

『え?』

「あ、いや…俺恋愛とか分からないってゆー意味ね」


先生、何か焦ってる?



『先生は、生徒を好きになった事ある?』

「はっ!?俺教師だぞ…ある訳ないだろ~」

『そうですよね、じゃあもし生徒に告白されたらなんて答えますか?』



私の変な質問に先生は黙ってしまった



今日の私は何か変
だけどもう流れに任せてしまおう


『先生、私先生の事が…」


好きと言おうとしたら


「あぁ!俺買わなきゃいけない物あるんだった、ちょっとコンビニ寄っていい?』

『…はい』


先生に遮られた
やっぱり告白されたら困るよね。



好きって言ってないのに、私の気持ちバレちゃったな…



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