【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜




「ちげーよ」

『…先生?』

「どうしたらいいか分かんねーんだよ」


そう言って私を抱きしめる腕を強める



「俺、年下と付き合ったことないからさ…大切にしたいって思うほど、どう接していいか分からないんだ」

『そう、だったんだ…』

「会ったらきっと触れたくなる…だからこそ下手に傷付けて嫌われたくなかったんだよ」

『私が先生を嫌う訳ないじゃん』

「…寂しい思いさせて、ごめん」

『それと…先生になら、触って欲しいって、思うよ?』


私は急に恥ずかしくなって俯く


「そうゆうこと言うなよ…反則だろ」

先生も照れてる?

すると先生の手が私の顔を包み込み


「森山、好きだよ」


そっと触れるだけのキスをした。



『…初めて、だね』

「うるせーよ」



先生は照れ屋で不器用だけど


私のことを大切に思ってくれてたんだね



気持ちが通じ合った今

先生と付き合えて私は本当に幸せだなって

改めて実感したんだ。



< 23 / 26 >

この作品をシェア

pagetop