【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜
『ダメ?』
「ダメだろ」
『なんで?』
「なんでもだ、他に行きたいとこ…」
『ない、先生の家がいい!!』
「はあ…」
ここで負けちゃダメだ、
頑張れ私
『嫌?』
「嫌じゃねーけど、流石に家はまずいだろ」
『何がまずいの?』
「あー、ほら、バレたらとか」
『そんなの…先生の家じゃ無くても同じでしょ?』
すると先生は黙ってしまった
やっぱり急に家は嫌だったのかな?
『やっぱり嫌だよね、ごめ…』
今回は諦めよう
″ごめんね″を言おうとしたそのとき
「あーもう、分かったよ」
『え、いいの?』
「その代わり早めに帰れよ」
『えー、泊まっちゃダメ?』
「ばか、ダメだろーが」
『でも、少しでも先生と一緒にいたいもん…』
先生は少し考えた後
「…お前ソファーで寝ろよ」
『うん!それでもいい!!』
「はぁ…じゃあ明日学校終わったら迎えに行くから準備しとけよ」
『分かった!楽しみにしてるねっ』
「ん、じゃおやすみ」
『おやすみなさいっ』
やったあ、
先生のお家に行けるっ!!
しかもお泊まり。
自分からお願いしたくせに
今になって緊張してきた…
何か進展あるかなあ、
頭の中はいつでも先生でいっぱいだ
明日は午前授業だから帰って来てすぐ準備しなくちゃ
何着てこう…
そんなことを考えてるうちに私はいつの間にか眠ってしまっていた。