【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜




大好きな早瀬先生が家まで送ってくれる


この夢のような事実に頭が追い付いておらず、意外と冷静な自分がいる



そんなことを考えながら玄関で早瀬先生を待つ。


「お待たせ〜」

『あ、いえ…』



なんか待ち合わせしてるカップルみたい!

なんて浮かれた事を考えながら先生の後ろについて行き教員用駐車場に向かう





先生の車の前に着き私は悩む


助手席はさすがにまずいかな?





そう思い後部座席に乗ろうとすると…


「あ、いいよ隣座んな?」

『え、でも…』

「誰も見てないし、特別」


そう笑顔で言う先生にきゅん。
…特別って?


私は戸惑いながらも助手席に乗り込む



「じゃ、発車しまーす」

『お願いしますっ』




運転姿もカッコいいなぁ



「ん?あんまり見んなよ、運転集中できない」

『あ、ごめんなさいっ』

「そんなに俺、かっこいい?」

『えっ!!あ…はい!!』

「ちょ、冗談だから(笑)」

『あ…』


うわあ、恥ずかしい…


「冴島って本当面白いな」



そう言って笑ったかと思えば、先生は急に真剣な顔になり


「冴島、何か悩んでる事あるのか?」

『…え?』

「今日の授業中、上の空だったからさ」

『あ、いや、それは…』


先生の事考えてただけなんだけどな…




「ま、俺で良かったらいつでも相談乗るから」

『ありがとうございます』



先生の事が好きなんて相談出来ませんっ

そんな事考えてると、あっという間に家に着いちゃった。


早いなあ…
今後もう早瀬先生の車に乗ることは無いのかな



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