【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜

〜募る想い〜





あれから一週間経ち、あの日以来初めての体育の授業


私はあれから毎日先生のことばかり考えてた。





なんで先生は私に連絡先を教えてくれたんだろ…

あの日に言ってくれた″特別″や″秘密″と言う嬉しい言葉は誰にでも言ってるのかな…

逆にもし私だけに言ってるとしたら、先生も私のこと…

いや、それは都合よく考えすぎかな…


これらの考えが毎日頭の中をループするが謎が深まるばかりだった。




見てるだけで言いと思ってたのに

もっと仲良くなりたい!

もっと近付きたい!

先生の特別になりたい!



先生の…彼女になりたい!




人間ってどんどん欲が出ちゃうんだ




ダメだダメだっっ
せっかくの早瀬先生の授業、集中しなくちゃ!



その時…




「あ!危ないっ!」

『痛っ…』




頭に鈍い痛みが走る



ぼーっとしてたせいでサッカーをしてた男子生徒達のボールが勢いよく頭に当たり、倒れてしまった



「冴島、大丈夫か?」



早瀬先生が走ってくる



「ごめん、冴島保健室連れてくから試合続けてて!」


男子生徒たちにそう言うと


「冴島、立てるか?」

『はい…』


先生は私を支えて保健室に連れてってくれた







「ボールが当たってしまって少し休ませてやってほしいんですけど」


そう保健室の先生に言い、私をベッドまで連れてってくれる先生


『当たっただけだから大丈夫ですよ?怪我もないし…』

「でも、頭クラクラするだろ?」

『少し…』

「じゃ、少し寝てな?終わったらまた来るから』



早瀬先生は保健室の先生に

「よろしくお願いします」

と言って保健室を出て行った。



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