【短編集】先生×生徒〜しあわせStory〜
いつの間にか私は眠っていて、目を覚ますと凄く静かだった
もう、授業終わったのかな?
するとガラガラとドアの開ける音がして、話し声が聞こえて来た
「冴島大丈夫ですか?」
「はい、今眠ってますよ」
「帰りは僕が送って行くんで先生はもう帰って大丈夫ですよ。すみません、長い時間保健室お借かりしちゃって」
「そうですか。それでは、よろしくお願いします」
早瀬先生と保健室の先生との会話が聞こえ、私は胸のどきどきが強くなる
先生と2人きりになっちゃうの?
足音がこっちに向かってくる
「冴島、起きれるかー?」
まだ寝たふりしてていいかな…
先生は私のベッドの横の椅子に座ると、私の頭を撫でてきた
えっっ
先生、何してるの?
恥ずかしいよ…
「…可愛いなぁ」
ん、今なんて…
可愛いって言った!?
「冴島ー、もう17時だぞ』
もうそんな時間なの!
結構寝てたんだ私…
私はゆっくり目を開けた
「お、冴島起きたか?」
『はい』
「調子はどうだ?」
『もう全然大丈夫です』
「そうか、良かった」
『迷惑かけちゃって、ごめんなさい』
「いや、元気になったなら良かった。それよりさ…」
先生は急に寂しそうな顔をした
「なんで連絡くれないんだよ〜」
『え?』
「俺、毎日冴島からの連絡待ってたんだぞ」
冗談っぽく笑いながら先生は言う。
『でも、何もなかったから…』
「何かあったらって言うのは口実だったんだけどな~」
『メールとか、してもいいんですか?』
「冴島だけだぞ~」
なんでそんな嬉しいこと言うの
期待しちゃうよ…
「家まで送ってくよ」
『ありがとうございます』