君の秘密を聞かせてよ。
1章 クールな転校生
隣の席になったのは
___五月上旬。春。
「沙羅?何読んでるの?」
「ん?ああ。この前発売された新作だよ」
高校に入学して1年と1ヶ月がたったある朝、友達の"山崎由衣"が上機嫌に私に話しかけてきた。
由衣は入学してすぐに気が合い、今もこうして話しかけてくれる良き友達だ。
肩下までのふわふわした髪とくりっとした目が特徴で、気さくな性格上男女ともに人気がある。
それに比べ私は人見知りで内気な性格なので、仲良く出来ていることが自分でも不思議に思う。
「沙羅ってほんとに本好きだね〜。私眠くなっちゃうもん。」
「ふふっ。由衣はそうなりそう」
読んですぐに眠くなる由衣の姿が目に浮かんだ。
「ちょ、酷い!私だって小説くらい読んだことはあるんだからねー!」
「はいはい」
適当に流して再び本を読み始めると、由衣は「絶対聞いてないでしょ〜!」なんて手を腰に当てながら言う。
そんな事を話していると、担任の"上田竜"先生がガラッと扉を開ける。
みんながササッと席につくと、上田先生は頭をかきながらめんどくさそーに話し始める。
「沙羅?何読んでるの?」
「ん?ああ。この前発売された新作だよ」
高校に入学して1年と1ヶ月がたったある朝、友達の"山崎由衣"が上機嫌に私に話しかけてきた。
由衣は入学してすぐに気が合い、今もこうして話しかけてくれる良き友達だ。
肩下までのふわふわした髪とくりっとした目が特徴で、気さくな性格上男女ともに人気がある。
それに比べ私は人見知りで内気な性格なので、仲良く出来ていることが自分でも不思議に思う。
「沙羅ってほんとに本好きだね〜。私眠くなっちゃうもん。」
「ふふっ。由衣はそうなりそう」
読んですぐに眠くなる由衣の姿が目に浮かんだ。
「ちょ、酷い!私だって小説くらい読んだことはあるんだからねー!」
「はいはい」
適当に流して再び本を読み始めると、由衣は「絶対聞いてないでしょ〜!」なんて手を腰に当てながら言う。
そんな事を話していると、担任の"上田竜"先生がガラッと扉を開ける。
みんながササッと席につくと、上田先生は頭をかきながらめんどくさそーに話し始める。