2度目のFirst Love
カフェに入ると秋生は女性陣から注目の的だった。


ま、歩いてる時から女の子たちから見られてたけど。


学校ではアイドル扱いなんじゃないかな。



「どうしたの?」



先に席に座って待っていると、コーヒーの乗ったトレーを持った秋生がやってきた。



「何とも思わないの?」

「何が」

「周りからすごい見られてる」

「そんな事ないよ」



そんな事あるでしょ。


モテすぎてもうこの視線が気にならなくなってるのかもしれない。



「ごめんね……」

「あはは、今度は何?」

「コーヒー奢って貰っちゃって……」

「誘ったのは俺の方なんだから、当たり前だろ」



秋生って隙がない。


こういう人ってどんな女の子と付き合うんだろう。


彼女は幸せ者だ。


ん?



「私とこんな所に来ていいの!?」

「どういう意味?」

「彼女に悪いよ……」

「え? 彼女いないけど……」

「え!? 嘘だ!」



こんな完璧な人に彼女がいないわけない!!





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