2度目のFirst Love
秋生にお礼を言って、コーヒーを一口飲んだ。


コーヒーと言ってもアイスカフェラテ。


苦いコーヒーは飲めない。



「秋生は何のシューズ取りに来たの?」

「バッシュだよ」

「バスケするの?」

「バスケ部だからね」

「そうなんだ。 あれ? 今日部活は?」

「早く取りに来たかったから休んだ」



わざわざ部活休んで?


意外と自由人?



「いつからバスケやってるの?」

「小学校入ってから。 心は何でランニングシューズ? 陸上部?」

「んーん。 日々の運動用に欲しかっただけ。 ニューヨークにいた頃は適度に走ってたから、日本でも走ろうかなと思って」



うーちゃんと2人でよく走ってた。


うーちゃんが日本に帰ってからも、寂しかったけど1人で走ってた。


体を動かすのは好き。


頭の中がスッキリする気がするから。



「部活はしないの?」

「あはは」

「え? 何?」

「今日友達からも同じ事言われたから可笑しくて。 部活はやらない。 運動は好きだけど、1つのことにのめり込める気がしないから」



本当はのめり込んでしまうのが怖いだけ。


私がそう思っている事は、きっとうーちゃんは気付いてる。





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