2度目のFirst Love
「少しお話ししただけだけど、私も主人も貴女となら上手くやっていける気がしたの。 私は紀美子(きみこ)と言います」

「市川 心です! 東陵高校二年生です! 宜しくお願いします!」



慌てて立ち上がって頭を下げた。



「私はこのお店のオーナーの茂(しげる)と言います。 こちらこそ、これから宜しくお願いします」



まさかのバイト先が決まってしまった。



「今日はお客様なんだから、ゆっくりコーヒーを楽しんで」

「はい」



椅子に座りなおしてラテを一口飲んだ。


ホッとする。


履歴書は改めて持ってくる事になり、その時に今後のことを話す事になった。


パパとママに報告しなきゃ。


あとうーちゃんたちにも!



「心」



早速メールを送ろうと思ったら名前を呼ばれた。


え?


何で?



「秋生!?」



秋生は驚いている私の目の前の椅子に腰かけた。



「すみません、ホットコーヒー下さい」



驚く私をよそに、秋生はコーヒーを注文した。






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