2度目のFirst Love
ある日のバイト終わり、終生を見かけた。


背の高い男の子達と一緒にいた。


終生の隣には黒髪の女の子が居た。


腕を絡ませ2人の間に隙間はない。


胸がギュッとした。


思わずお店に戻った。



「どうしたの? 忘れ物?」



お店に入って直ぐに紀美子さんと鉢合わせた。



「あ、ちょっとお手洗いに……」



そう言って用もないのにお手洗いに駆け込んだ。


何でこんなに胸がばくばくしてるんだろう。


知ってるはずなのに知らない人に見えた。



_ブーブーブーッ。



持っていた鞄が震えてビックリした。


スマホを見ると終生からLIMEが届いていた。


彼女と一緒にいるのにメールしてくるなんて……。


そんな人だとは思っていなかったからなのか、悲しかった。



「嘘つき……」



その日終生にLIMEは返さなかった。





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