2度目のFirst Love
あれから終生とは何事もなく連絡を取り合っている。


私達はただの友達なんだから、気にすることない。


そう思ったから。


終生は部活が早く終わった日は一人で来てくれたりする。


今日もどうやら部活が早く終わったらしい。



「部活は順調?」

「普通だよ」

「もうすぐ夏だし、大変になってくるんじゃない?」

「いつもハードだから。 心は夏は? バイト?」

「たぶんね。 でも日本の夏を満喫したいから、海にプールに花火大会に、やれる事はやるつもり」



日本の楽しい事をもう一度経験したい。


うーちゃんは一緒に色々行ってくれるって言うけど、うーちゃんもきっと部活で忙しい。


きーちゃんも仕事で忙しいだろうな……。



「一緒に行こうよ」

「え?」

「今言ったところ」

「あはは、ありがとう。 お客さん帰るみたいだからちょっとごめんね」



「そうだね」とは言えなかった。


2人で行こうって意味じゃなかったかもしれないけど、彼女に誤解させたら悪い。





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