2度目のFirst Love
絡めた瞬間あの日の光景を思い出した。



「日本では付き合ってない男女が腕を組むってあるのかな?」

「ある程度大人だったら親兄弟でもねーんじゃねの?」

「そっか……そうだよね」



それならやっぱりあれは彼女だろうな。


何今更確認してんだろう。



「それなら腕組まない方がいい?」

「任せる」

「じゃあこれからも腕借りる!」

「好きなだけどうぞ」

「あはは! ありがとう。 でもうーちゃんに彼女ができたらやめる。 もしかしてもういる!?」



ニューヨークにいた時からモテてた。


でも彼女がいるって話は聞いた事ない。


私が頼り過ぎて話しづらかったりしたのかな……。



「いない」

「ほんと!?」

「本当」

「できたら教えてよ!? 隠し事なしだよ!?」

「はいはい。 それで? お前の方は?」



ドキッとして思わず顔を背けた。


昔からうーちゃんには何もかもバレてしまう。



「実は好きになりかけた人がいたの。 でも…彼女いたみたい」

「もういいのか」

「もー何でそういう事聞くの? 恋愛はしないって決めてるの知ってるじゃん」

「頭と心は別もんだろ。 いくらルール決めててもどうしようもない時はどうしようもない。 あまり頑なになるな」





< 34 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop