2度目のFirst Love
再テストの日がやってきた。


_ガラガラッ。



「あれ? 高畑先生じゃないんですか?」

「部活の練習試合って事すっかり忘れてたみたいなのよ。 だからテスト中は私が担当する事になったの」



そう言えば高畑先生ってバスケ部顧問だっけ?


テストの内容が変わるわけじゃないからどの先生でもいいんだけどね。


再テストの教科は英語。


英語圏で生活してたから、同い年の人たちよりは英語は出来るはず。


テスト中はもちろん教室内はすごく静かだった。


そのせいか、先生が本をめくる音が大きく聞こえる。


一通り解き終わり、見直ししているとストップウォッチの機械音が鳴り響いた。



「はい、そこまで」



解答用紙を回収され、筆記用具をカバンにしまった。



「高畑先生来ないわね。 採点は高畑先生がしてくれる事になってるんだけど……」



待てど待てども高畑先生は来ない。


徐々に苛つきが顔にで始めた先生はスマホを扱い始め耳に当てた。


話の内容からして相手は高畑先生だろう。



「はぁ……今から来てくれるみたい」



数分後、高畑先生が息を切らしながら教室に入ってきた。


先生に謝りながらのバトンタッチ。





< 40 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop