2度目のFirst Love
練習試合が終わり片付けをしていると、愛が近づいて来た。



「早瀬と知り合いだったの?」

「友達だよ」

「そうだったんだ。 早瀬の手当してだからビックリしたし」

「なんか頼まれちゃって」



あれから秋生の方を見られなかった。


秋生だけじゃなくて、彼女の方にも目を向けられなかった。


どんな顔をすればいいのか分からなかったから。



「早瀬とはただの友達!?」

「ちょっ__っ! あんたバカなの!? ど直球すぎんでしょ!!」



恭平の質問に慌てる愛。


私は意味が分からなかった。



「どういう意味?」



愛に殴られて気まずそうな顔をする恭平。


え?


気になるんですけど……。


愛の顔を見るとため息をつかれた。



「くるもの拒まずで女取っ替え引っ替えとか……早瀬の女関係っていい噂聞かないんだよね。 だから恭平は心配してんだよ。 心が傷付けられんじゃないかって」

「そう、なんだ……」



なんだ……彼女どうこうの話じゃないじゃん。


真剣に悩んでバカみたい。


そう思うのにそんなの嘘だって思う自分もいる。



「心配してくれてありがとう。 ただの友達でそんな関係じゃないよ」



信じようとする私の気持ちはいるのかな……。





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