2度目のFirst Love
心に記憶を取り戻してもらいたい。
けど……。
「無理矢理記憶を取り戻そうとすれば、拒絶反応でココの精神が壊れるかもしれない。 だから、気長に待つ。 また好きになってもらえばいいだけの話だし」
「秋生……」
恵奈は俺の肩をグシャっと握ると更に泣き出した。
「でもあいつ、今篠宮と付き合ってんじゃねーの?」
「篠宮は従兄弟だよ。 両親はニューヨークにいるみたいで、今は篠宮の家でお世話になってる」
「は!? 従兄弟!? 嘘だろ!?」
「ニューヨークで篠宮はずっとココのそばに居たみたいだし、誰よりも信頼できる相手なんだろ」
もう会えないと思ってたココと会えた。
それだけで喜ぶべきなのに、どうしてココが一人で苦しんでいた時にそばに居たのが俺じゃなかったんだろうと思わずにはいられない。
「お前のそんな顔久々見たわー」
「どんな顔だよ」
「独占欲丸出しの顔」
「あ、本当だ」
突然顔を上げた恵奈はそう言って笑った。
「本当はココの記憶が戻って話したかったんだけどね」
「何でも一人でどうにかしようとするのは秋生の悪い癖だよ。 私と直じゃ頼りにならないわけ?」
「違うよ。 ただ、泣かせたくなかった。 それだけ」
「何よ! 格好つけちゃって! バカ秋生! 今度また隠し事したら許さないからね!」
恵奈に怒られ、3人で笑った。
ココの事を思ってみんなでこんなにも笑えたのは凄く久しぶりで、懐かしかった。
けど……。
「無理矢理記憶を取り戻そうとすれば、拒絶反応でココの精神が壊れるかもしれない。 だから、気長に待つ。 また好きになってもらえばいいだけの話だし」
「秋生……」
恵奈は俺の肩をグシャっと握ると更に泣き出した。
「でもあいつ、今篠宮と付き合ってんじゃねーの?」
「篠宮は従兄弟だよ。 両親はニューヨークにいるみたいで、今は篠宮の家でお世話になってる」
「は!? 従兄弟!? 嘘だろ!?」
「ニューヨークで篠宮はずっとココのそばに居たみたいだし、誰よりも信頼できる相手なんだろ」
もう会えないと思ってたココと会えた。
それだけで喜ぶべきなのに、どうしてココが一人で苦しんでいた時にそばに居たのが俺じゃなかったんだろうと思わずにはいられない。
「お前のそんな顔久々見たわー」
「どんな顔だよ」
「独占欲丸出しの顔」
「あ、本当だ」
突然顔を上げた恵奈はそう言って笑った。
「本当はココの記憶が戻って話したかったんだけどね」
「何でも一人でどうにかしようとするのは秋生の悪い癖だよ。 私と直じゃ頼りにならないわけ?」
「違うよ。 ただ、泣かせたくなかった。 それだけ」
「何よ! 格好つけちゃって! バカ秋生! 今度また隠し事したら許さないからね!」
恵奈に怒られ、3人で笑った。
ココの事を思ってみんなでこんなにも笑えたのは凄く久しぶりで、懐かしかった。