2度目のFirst Love
第5話 侵食
「男の人って言い寄ってきてくれるなら相手誰でもいいの？」



うーちゃんの膝の上に頭を乗せて、ソファーから足を投げ出した。


静かに見下ろされた。



「そういう奴もいるだろ」

「うーちゃんは？」

「タイミングと好みが合えばいいんじゃね？」

「いーやーだぁぁぁ！ うーちゃんからそんな言葉聞きたくなかったよ！！！」



ジタバタしていたらペタッとおでこを叩かれた。



「気になるなら直接本人に聞けばいいだろ」

「それが本当だとして、「そうだよ」って素直に言う人いる！？」

「……ま、そうそう居ないだろうな」

「でしょ！？」



＿ガチャっ。


リビングのドアが開いた。



「たっだいまー！」

「お邪魔しまぁす」

「きーちゃん、颯汰君おかえりなさい」



ソファーから起き上がった。



「また右京とラブラブしてる！ たまには俺ともラブラブしてよ！！」



ガバッときーちゃんに抱きつかれた。


う、後ろに倒れそう！



「わ、分かった！ 分かったから一旦落ち着こう！ ね！？」



背中をポンポンと叩くと、少しずつ力が抜けていった。


助かった。


落ちるかと思った。





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