2度目のFirst Love
「心の言う通りだよ。ある日を境に女なんて誰でもよくなった。彼女たちからすれば最悪な男だと思うよ。そんな俺に対して信用なんてないかもしれない。それでも俺は心がいい。心が好きだよ。心がそばに居てくれるなら、他はどうでもいい」



やめて。


真剣な顔で……真剣な声で……そんな事言わないで……。



「わた、し__っ」

「ゆっくりでいいから、心の気持ちを聞かせて」



怖い。


いつも背中を押してくれるうーちゃんの顔が頭に浮かんだ。



「私……秋生の事っ、忘れちゃうかもしれない__っ、だから、一緒にいる資格なんてない……傷つけるかもしれない……」

「どうして忘れるかもしれないの?」



胸が痛い。


上手く呼吸できない。


抱きしめられ、背中をそっとさすられた。



「何処か座ろうか」



頷くと秋生に手を引かれた。


秋生と居ると気持ちと頭の中がぐちゃぐちゃになる。






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