2度目のFirst Love
「それじゃ、俺は行くとかあるから」

「あ、うん」

「変な奴に絡まれないように気をつけなよ」



そう言って終生が歩き出した方向は私もいきたい方向で、後ろをついてあるく形になった。


そのうち違う方向になるだろうと思って歩いた。


けど、ずっと秋生の背中が見えていて、少し気まずくなった。


あと付けてるみたいじゃない!?


終生がピタッと動きを止めた。


それに合わせて私まで止まってしまった。



「用事こっちなの?」

「あ、うん! 後ろついて歩くみたいになっちゃってごめん……私のことは気にせずどうぞ!」

「せっかくだから別れるところまで一緒にどう?」

「いいの?」

「後ろ歩かれる方が気になる」

「あはは、そうだよね。 じゃあお言葉に甘えてっ」



急ぎ足で秋生の隣に並んだ。


こうやって男の子の隣を歩くのは久しぶり。


秋生はうーちゃんと同じくらいの身長だからか、何だか違和感を感じなかった。





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