2度目のFirst Love
目を開けると凄く眩しかった。


慣れるまで暫く開けられなかった。


体が重い。


手を動かそうとしたら何かに当たった。


目を向けると頭が見えた。



「だ、れ……?」



気付いてくれない。


上手く力が入らない。


でも頑張って握られた手に力を込めた。


するとピクリと体が動いた。


そして慌てて体を起こした彼は驚いた顔で私を見下ろした。



「コ、コ……?」



泣き顔、初めて見た。


優しく抱きしめられ、私の目からも涙が落ちた。



「た、だいま……しゅ…ちゃ……」

「え?」



体が離れて寂しさを感じる。



「今、何…て……?」

「ただいま。 秋、ちゃん……」

「ココ…記憶が__っ」



私が笑うと秋ちゃんも笑ってくれた。


二人でどのくらい涙を流していたか分からない。


その後お医者さんや看護師さん、うーちゃんやきーちゃん、千代さん、昭仁さん、みんなが来てくれた。


お姉ちゃんが言ってくれた通り、私は一人じゃない。


みんなが居てくれる。


だけど、お姉ちゃん、お父さん、お母さんとも一緒に居たかったよ。




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