2度目のFirst Love
秋生は私と同じ高校2年生らしく、更に話しやすさが増した。



「その制服東陵だよね?」

「うん、そうだよ。 秋生は何処の学校なの?」

「俺は聖園(みその)学園だよ。 他校の事あんまり知らないの?」

「私最近までニューヨークにいて、転校して来たばっかりなの。 だから秋生と友達になれて嬉しい!」



驚いた顔をされた。


え?


もしかして友達になれたと思ってたのって私だけ!?


だったら恥ずかしい……。



「ご、ごめん…今のは忘れ__」

「謝らなくていい。 面と向かってそういう事言われる事ないから少し驚いただけ。 俺も友達になれて嬉しいよ」



嬉しくて思わず笑ってしまった。


もっと色んな人と友達になれたらいいな。



「俺ここだから」

「え!? 私もここ!」

「え?」



まさかの目的地が同じでビックリ。


今度は驚きすぎて笑いがこみ上げて来た。


すると秋生も笑い声を漏らした。


こんな偶然あるもんなんだな。





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