言えない恋
Mei
うわ…
パーティーだ〜‥
当たり前だけど、華やか。
「あ、春〜!!!」
歩美が急に叫び、手を振る先には春くんがいた
パーティー当日、私は早起きし念入りに準備した
歩美は彼氏の門出ということで、朝からはしゃぎまくり
「あゆ!! 迷わず来れたか?」
「地元じゃん!」
「だよなぁ」
……。
このカップルの会話を聞いて、普通だと思う人はいるのだろうか‥
歩美も春くんも似てる同士で良かったと安心するよ
「春くん、呼ばれてるよ?」
「おっと、じゃあ行くわ。ゆっくりな」
「はーい」
なんてたって今日は春くんがメイン
こんな端っこにいる私たちと一緒にいたらダメじゃん
『え〜では、これより森下くんから挨拶があります。』
「春だぁ♪」
さっき話したじゃん!!って心で歩美に突っ込む私
まぁラブラブでよろしいことで‥
設置されたステージに上がる春くんは、遠くからでも分かるほど緊張していた