言えない恋





「…やっぱり聞いてなかったんだな」



「??」



「はぁ…だからこれから芽衣を紹介すんの。付き合ってんのは前に言ってあるんだけど、その時に連れて来いって言われたから今日連れて来た。…分かった?」


「はい…すいません(泣)」



私ってとことんダメだな



壮介の話全く聞いてなかったんだもん


失礼だよね…


壮介きっと呆れてるよ…‥




…でも倉岡さんって私のこと一回見てるよね?



なんて紹介なんて…?!






ピンポーン…



壮介が玄関のチャイムを鳴らし、開けられたドアから中に入る




「どーぞ」


「あ、お邪魔します!!!」



迎えてくれたのは、あの時と変わってない倉岡さんだった




…かっこいい。


マネージャーなんて勿体無いよ(二回目)




「早く終わらしてくれよ。忙しいんだから」


「分かってる」



壮介は素っ気なくソファーに座り、私を手で呼ぶ



二人並んでソファーに座って待ってると倉岡さんが飲み物をもってやってきた




「ごめんね、せっかくのデート邪魔しちゃって。どうしても芽衣ちゃんに言っておきたいことがあってさ、無理矢理壮介に頼んだんだ」


「私に…?」




言っておきたいこと、ってなんだろ…





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