言えない恋
「それぐらい壮介と付き合うっていうのは難しいことなんだよ。だからさ…」
「別に好きならそれで十分なんじゃないの?周りなんか気にして、世間に遠慮なんかしてたら疲れる。自由にするのが一番だと思うけど」
壮介はサラーっとそう言った
確かに…
だけど倉岡さんの言ってることは分かる
壮介は住む世界が違うの
女性と歩いてるだけで周りに騒がれちゃうし、一人でいてもキャーキャー叫ばれる存在
そんな存在価値の違いは最初から理解できてる
でも…
壮介はその差別が嫌みたいで、すごく不機嫌になってしまった…
「お前は何も分かってねぇな。もう少し自分の存在を理解しろよ」
「してるけど?」
「理解できて、"自由にするのが一番"なんてよく言えるな。仕事に影響してもいいのか?」
「そんなんで仕事できなくなるほど俺は気抜いてねぇよ。てゆうか、女ができたぐらいで仕事に影響するんだったら、俺はそこまでの人間だったってことじゃん。」
「……はぁ」
壮介の力強い言葉に倉岡さんはため息をついた
私が壮介を見たら"ん?"って…
倉岡さんが肩ガックリしてる様子に不思議になってる壮介
壮介って怖いものなしなんですね…(汗)