言えない恋





恥ずかしいこと言ってんな…俺



でも、これからのどんな壁にも耐え抜いていかねぇと俺らはダメになってしまう



芽衣もちゃんと俺に付いてきてほしいから




「多分さ…正直これから色々大変だと思う。俺の仕事柄、たくさん壁ができると思うけどその度に下向いてちゃ前なんて進んでいけねぇ。真剣だから…芽衣とは。だからちゃんと付いてきてほしい」




伝わったか…?




食べ終わったご飯の食器に目を移し、芽衣が何を言うかドキドキ鳴る心臓を抑えつつ待つ




「壮介と付き合う、って最初から大変なことだとは分かってる。人目とか気にしたり、壮介だって仕事があるわけで…今までみたいな恋愛をできるなんて思ってなかった。でも、壮介の言葉に感動したよ。嬉しかった。どんなことがあっても壮介に付いていくよ。何があっても私はもう覚悟決めたから」



「そっか。よかった」


「仕事、頑張ってね。壮介のファンはいつも壮介を見てるのが幸せで、その夢はいつまでも与えてあげてほしいの。だから私はその世界中の人々の夢だけは壊したくないし、応援したいって思うから。これからも成田壮介を力一杯頑張ってね」




芽衣…‥



ファンの夢か‥


ただキャーキャー言ってるだけじゃないんだよな



俺が頑張れば頑張るほど、人に夢を与えれるってことだよな?



体一つで夢いっぱいになるって俺にとっても最高の幸せだ





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