言えない恋





春くんの挨拶も終わり、みんな自由な時間を過ごしていた




私と歩美も用意されていた料理やお酒を味わう




ちょくちょく春くんが来てくれて、歩美と冗談を交わしては行ってしまう





なんだか




春くん、大丈夫‥?って気持ちになるのは私だけ?






椅子に座って、賑やかな空間に馴染みだした頃




「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




女性の奇声と共に会場が一気にざわめき始めた





なに‥?




みんなが見てる方を歩美と揃って見る





「あ‥?」




う、うそ‥




「芽衣‥あれ」



「歩美‥あれ」





まさか、まさかの有名人





「「成田壮介っっ!!!!!?」」



歩美と声を揃えて叫んだ





なんで‥



なんで成田 壮介がここにいるの?!





なんで???




「ねぇ、春くんの知り合いなの?」




私は歩美の背中を突っ付きながら聞いた




「知らない‥聞いたことないもん」




目線は成田壮介のまま話す二人






初めて生で見た芸能人は





輝いていた‥―







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