言えない恋





「壮介!!いい報告持ってきたぞ〜」


「なに?」




今はテレビの収録あけで楽屋の中



たばこに火をつけた時に倉岡が勢いよく入ってきた




「お?ちゃんと読んでんだな、台本」


「失礼な。毎回読んでんじゃねぇか。で、報告って?」


「舞台はドラマとかと違うからな。頑張ってんのはいいことだ。報告、聞きたい?」


「…‥(怒)」





おい、倉岡‥


それは舞台や色んな収録、撮影の詰まって詰まって忙しく、疲れきってる俺に喧嘩でも売ってんのか‥?


あ?(怒)



この二度手間が嫌いなの知ってんだろーが



思いっきり睨み上げる俺の様子に、倉岡は息を呑む




「わ、わりぃわりぃ(焦)。休みができたって報告だよ。来週の金土日な。」


「3日も?稽古は?」


「あぁ、なんか監督の事情で、舞台の稽古は一週間なしだそうだ。けど休みは3日だけ。あとは他の仕事が詰まってるから」



「そっか。3連休ねぇ…」


「X'masみたいなことはないから、ゆっくり休め」


「了解」




久々の休みか…



3日もあったら逆に何したいのか浮かばねぇな




〜♪〜♪〜♪〜



携帯が鳴った


______
受信しました
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



芽衣からのメールだ



あ…芽衣か…!!


X'masの変わりじゃねぇけど、こいつとずっと会ってねぇし、俺の3日…芽衣に預けっかな。


芽衣からのメールを読むことなく、そんなことを考えた



メールの内容に気付きもしないで……‥―






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