言えない恋
私は笑って綾さんに言った
「綾さんが幸せならどんな道でも私は応援しますよ。一緒に幸せになりましょうね」
「私も応援する!!幸せになりましょうね」
歩美も笑顔で言った
「そうだね。ありがとう。今日出会えたのも何かの縁だし、またどこかで会ったら声掛けてね♪」
「もちろん!!」
そしてちょっとして綾さんの家に着いた
暗い顔一つせず、タクシーを降りるその姿を見て私は言った
「綾さん!!」
「うん?」
「絶対に幸せはあります!!だから泣きたくなったり投げ出したくなったりしたら素直に行動したらいいんですよ。それも全部幸せへの通り道ですから!!」
「芽衣ちゃん…」
小さく笑いながら頷く綾さん
そして歩美も続けて言った
「綾さんの知り合いの芸能人って誰なんですか?」
今それ聞いちゃう?!
そりゃ気になってはいたけど、今はいいじゃん
かっこいいこと言って去ろうかと思ったのに…‥
……(笑)
「あぁそっか言ってなかったよね」
「はい。すごく気になっちゃって…」
「絶対知ってると思うよ」
「うそ?!誰ですかっ??」
「あのね」
そして次の名前に二人は固まってしまうことに…‥
「成田壮介だよ。知ってるでしょ?」
…………――――っ!?
え……
壮介ぇ?!
「あの成田壮介?」
「うん。その人が私の好きだった人」
うそ………―――