言えない恋




家に着いた時、すでに日付けが変わっていた



そのままベッドに倒れ込むみ無理矢理目を閉じた




"私ね昔から好きな人がいて、その人のこと好きなまま今の旦那と結婚したの"

"その姿を見た瞬間何かが爆発したみたいで…"





"好きな気持ちを忘れようとしても無理だった"



"考えれば考えるほど"好き"しか浮かばなくて"





"仕方ないよね…これが私の人生ってことだもん"






……。



頭で駆け巡る数々の言葉



綾さん…壮介の話した時、すごく幸せそうな顔してた‥



壮介のこと大好きなのがすぐ分かっちゃうくらいの笑みで



それを後で知った私は何もすることができない



歩美が言ったように、これからの綾さんを応援する



そんなの私ができるの‥?



綾さんにそんなことできるはずないじゃん


綾さんが一生懸命愛した人を私は…‥



奪ってしまった…―




壮介はなんで私なんかを選んだの…?



綾さんの差し出した手を、助けを求めた手を、何にも変えられないその愛を



どうして受け止めなかったの…‥?






……?!



そして私は大変なことに気付いた




"…‥壮ちゃん"




付き合いたての時、壮介が話してたくれたこと



壮介が何もかもを捨てて、一緒に逃げようとした相手




それが………




今日の綾さん…‥―?






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