言えない恋
それもあるけど
私なんかが、こんなスターと一緒にいてもいいの?
迷惑じゃないの?
成田壮介は…なんでそんなに優しいの…?
そんなことを思いながらも、私は付いていった
ただ送ってもらうだけ
たったそれだけなのに、一人で舞い上がって、悩んで、落ち込んで…
私バカじゃん
何かあるわけでもないのに
普通にしてればいいんだよね?
家に着いたらバイバイ
今日のことも、なかったかのように忘れてしまうだろうな…
目の前には黒色のワゴン
成田壮介は助手席側の窓を力強く叩いた
「開けて」
成田壮介がそう言うと、運転席側から一人の男性が出てきた
うわ…
かっこいい…
成田壮介の友達かな?
類は類を呼ぶ、ってか?
まさにそれだ。
「こいつ家まで送っていくから。」
「え…彼女?!」
「ちげぇよ!! 友人の友人。飲んで酔ってるから頼むわ」
「なんだよ…焦らすなよな。分かった。君、家どこ?」
急に向けられた視線が熱くて、私は息をのんだ