言えない恋







〜♪〜♪〜♪〜



立て続けに携帯が鳴った




倉岡だ。




「はい」


『寝てたか?』



「いや」



春の電話で寝れてねぇよ…



『今日の生はビデオメッセージだった。今から撮影するらしいから、用意しといて』



「今から?!」



『仕方ないだろ。一分のメッセージだけだから、すぐ終わるって。』




面倒くせぇな…




けど、番組に出なくていんだったらマシか




「了解」



『今から戻るから』


「はいはい」





それから、すぐ撮影して今日の仕事は本当にこれで終わった




一旦家に帰り、春に電話し9時に行けることを伝え、それまでゆっくりと過ごした




6時からの生放送をつけ、俺のビデオメッセージが流れるとスタジオはキャーキャー…うるさい



数時間前に撮った映像を自分で見ると寒気がくる…





テレビを消し一服する




〜♪〜♪〜♪



また電話!?



今日はよく鳴るな…



どうせ春か倉岡だろ





携帯を手にし、画面を見る




またしても俺は固まってしまう





電話の相手は綾からだ…―






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