言えない恋






「じゃあ…はい。喜んで///」




こうして交際が始まったものの、芸能人との恋って、そう簡単にはいかないんだろうな







「ありがとうございました…」



「じゃあ」



歩いて家まで送ってもらい、玄関でお別れする




「あの…」


「ん?」



「アドレスとか…」



「…あ、そっか」




赤外線でお互いのメモリを交換し、登録した




No,000 成田 壮介




これは夢じゃないよね…




私、成田壮介と付き合ってるんだよね?





夢のような現実がこれからも続いていくんだ…―






成田壮介が帰ってから、私はそのまま爆睡だった



目が覚めたのは昼過ぎで、太陽がサンサンと照っていた




朝の一杯、コーヒーを飲みながらテレビを見ていた





そして…CMを見て思い出す




「そうだ…!!!」




昨日、成田壮介に告白されて、私たちはカップルになったんだよ




夢?



…だったら怖いから、携帯でチェック‥




メモリには成田壮介の名前がきっちりと登録されてあった





あ〜‥神様‥




これは私にとって最大の運だったのでしょうか…




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