守ってあげたい 【完】
後ろから歩いてきた人が
私を抜かすときにぶつかりそうになって

アイツが私の肩をグイっと引き寄せた。



「しっかし混んでんなー。
 こんなんだったら
 違う場所にすればよかった。
 なぁ?」


『し、しょーがないよ』

肩に置かれた手が、熱い

『12月だもん』

意識しすぎなのはわかってるけど
心臓がうるさくて・・

静まれ、心臓!
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