守ってあげたい 【完】
「デートするときに、いいかなって
 思って。
 店員さんに選んでもらったのよ。
 クリスマスは、お母さんとじゃなくて
 彼と過ごしていいのよ」






ボロボロと、涙がこぼれた。

お母さんの、何気ないひとことが
じわじわとココロにダムを作る。


「え?
 ちょ、やだっ。どうしたの?」


泣きながら、もぐもぐと
ショートケーキを食べた。

お母さんのケーキの苺も、食べた。 
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