守ってあげたい 【完】
「俺のほうこそ、ごめん」

『ううん。私が・・」

「もう、あやまんな」

『だけど』

「大丈夫だから。
 俺は、大丈夫だから」


私は抱きしめられたまま
アイツの背中に手を伸ばし
確かめるように
そっと、触れた。




―――この人の羽は、もう、大丈夫かな―――
< 288 / 382 >

この作品をシェア

pagetop