守ってあげたい 【完】
『はぁー?! 
 なんなのアンタ、さっきからっ!』



私が黒男子の机をダンッ!と叩くと、
すかさず先生がやってきた。



「まぁ まぁ、
 篠塚 真梨愛(シノヅカ マリア)さん。
 桐島君はこの学年になって、初めて
 登校してきたんですから。
 多めに見てあげてください。
 とりあえず、篠塚さんは
 隣の席に座りましょう」


先生、何言ってるの?
なんで私が多めに見てあげなくちゃ
いけないの?
ただ、黒男子が、席をひとつ
ズレればいいだけの話なのに!


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