守ってあげたい 【完】
「俺が怖くないのか」


『怖くないよ。透明人間だから』


すると黒男子が、
絆創膏を貼っている私の手を
ぎゅうっとつかんだ。


「マジメに答えろ。
 本当に、怖くないのか」





『怖いに決まってるでしょ!』






私はつかまれていた手を振りほどく。
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