もう一度、恋して下さい!
祖父の店は、閉店した


ほんの少しだったけど
そこで過ごした日々は、私にとって
とても宝物のような出来事だった



つくる事の楽しさを教えてくれたのは
間違いなく、祖父だから



中学2年になった



私は、初めての恋をした







本多 猛 







彼は、少し強引な性格だったけど
凄く優しい人だと…思っていた



つき合おうと言い出したのは、彼



だから、彼も私の事を想ってくれていると
勝手に自惚れていたのかもしれない



彼が、私を好きでいてくれている
これからも、この先も



続いていくものだと、信じ



疑うことなんて、これっぽっちもなかった







「宮崎さんって、最低ね!
猛は、私と付き合ってるのよ!
人の彼氏に手を出すなんて、酷い!!!」








3年生になって、すぐだった





寮のルームメイト 清瀬 加純から
教室で罵られ、大泣きされた






< 19 / 106 >

この作品をシェア

pagetop