もう一度、恋して下さい!
私は、こたさんの服を摘まんだ

「亜樹ちゃん、折角来て貰ったんだが
はるちゃんと菓子作りたくなったよ!
すまない!明日の夕方まで預からせてくれないかな?」

2人は、私をどんな目で見ただろう

虐められ、死のうとした弱虫

こんな私に愛想尽かせたかな



こたさんと買い物に行く

材料の産地などおじいちゃんのこだわっていた物を探し何軒も店を回った

行く店全てで

「おお!君がはるちゃんかい?
大人になって、店を再開するときは
うちの使ってくれよ!」

私の成長を待ってくれている人がいた

私がお店を継ぐと言ったこと
おじいちゃんは、皆に自慢したらしい


「はるちゃんが店を再開するときには
俺は、この世にいないだろうから
今日行った店の住所録後で渡すね」



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