もう一度、恋して下さい!
「システム課の宮崎を呼んで下さい」


「え?」




宮崎さん!?





製造部の女性が、すぐに電話を掛け
5分後



「宮崎です お呼びでしょうか?」


「ああ 急に呼び立ててすまない
この企画を見てくれ」




先輩から書類を受け取り
マジマジと俺の企画を読み込む


「ここ座っていいですか?
あと、紙とえんぴつ、電卓と…メジャー
それと、うちの第三工場のBラインの機種の詳細図面」


宮崎さんが、経理みたいに電卓を叩く


先輩と宮崎さんの関係が気になる

宮崎さんと初の接点なのに…
喜べないでいる


「どうだ?いけそうか?
昼から本会議なんだ」


「型があればいいだけですよね?
何事かと思いましたよ
コレ、美味しそうですね」


「ありがとうございます!」


宮崎さんは、確認を再開

他社へ電話を掛け始めた


「先日は、どうも
今日は、相談なんですけど
そちらのY工場のパンケーキの型
貸して貰えませんか?
期間は、来年の… ありがとうございます
では、今日引き取りに伺います!
借用にあたり書類などを交わしたいと存じます!
あははっ はい!食事ですね!
はい!では、今夜!失礼します!」


好感触っぽい!!


期待の目で宮崎さんを見る




「えと、機種が全然違うんですけど
コレには、朝日食品の型が合います
うちの機械に型を合わせますね
来年、Aラインが機械を変えるので
期間限定で、そちらの人材を回せます
生産を延長するなら、そちらで調整して下さい」



「よかった!!ありがとうございます!!」


「お役に立ててよかったです!
あの、田邉課長と楢山さん今夜なんですけど、朝日食品と会食ご一緒して貰えます?」


「ああ 構わないよ いいよな?楢山」


「はい!!」



「あー、宮崎 悪いが、会議も同席してくれるか?質問があるかもしれない」


「何時です?」


「13時です」


「お昼早くしたらいけますね
承知しました」













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