もう一度、恋して下さい!
午後


「失礼します
システム課から配属になりました
宮崎悠樹です
よろしくお願いします」

作業着で登場…
何着ても似合うな

先輩に指さされた机に

ドンッ


凄い重い音


そう、悠樹は力持ちなのだ


黙々と荷物を机に押し込んでいる悠樹

社内の悠樹を見るのは初めてだ



「宮崎、他に服はないのか?」

「今日は、工場の機械を保全しに行き
直帰予定でしたから、ありません」



先輩が苦々しく見る作業着は、落ちなかった油かなにかのシミが所々についている



「きゃあ!!」

「うおお!!」



ガシャン




恐ろしい光景を見てしまった


今年の新人2人が借り物の機械を落とし
見事にバラバラ


たっ、高いぞ… あの機械は、高い


先輩ですら、硬直している



「治しましょうか?」

「「「「治せるの???」」」」


全員が悠樹をすがる目で見る


「お借りします」


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