もう一度、恋して下さい!
オフィスに戻るまでの廊下で
心のモヤモヤを吐き出す


「先輩の許嫁って…もしかして…」


答えなんて聞かなくても
予想出来ることだ

御曹司ってことも言えない

同じ会社で働いていれば、許嫁だと言えなくても不思議はない


宮崎さんが告白を断るのは、先輩の為



全てが繋がった今、わざわざ確認なんて





傷を深くするだけだ






「ごめん… 晄… 
今夜、ゆっくり話すから…」





先輩は、悪くない








俺が、宮崎さんの事ばかり言うから

言えなくて

きっと、つらかったはずだ




祝福してあげよう



たとえ、表面だけでも


俺を可愛がってくれている


先輩の…幸せを




そして、ゆっくり時間をかけて
忘れるしかない




お似合いだって、思ってた







先輩なら、仕方ない



先輩は、格好いいから


中身も最高で、本当にいい人だから







応援しないと…
















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