もう一度、恋して下さい!
会議が無事終わり、宮崎さんに
お礼を言おうと

先に出た宮崎さんを追う    





「こんなとこで会うなんてな?
久しぶりだな悠樹
連絡先教えろよ」



「悪いけど、関わりたくないの」



「どうせ、彼氏もいねぇんだろ?」



今回のパンケーキに使う小麦粉の会社の
営業 本多 猛(タケル)が宮崎さんを
壁に追い込んでいた


下の名前を呼び捨てするからには
過去になにかしらあった人だろう



だが、〝どうせ〟って言葉に

カチーン




もしかしたら、コイツより
俺の方が、宮崎さんのこと知ってる
そんな気持ちになった





「逃げんなって!連絡先交換しよう!」


「やだっ!痛いっ!」





完全に頭キタ




「手荒な真似しないで下さい!」


「楢山さん 俺、悠樹とは友達なんで
気にしないで下さい」




平然とした顔に、またまたイラッとした



「俺の彼女に、触れないで下さい!」






自分でも驚いた



「は?」


「聞こえませんでした?
彼女は、俺と付き合ってるんです!
どうせとか、侮辱されるのも
馴れ馴れしく、触れるのも
やめて下さい!」



隙を見て、宮崎さんが俺の後ろに回り込む



「へえ そうなんですね
失礼しました
悠樹 またな!」





本多さんが去った後








盛大な拍手が起こる




やべえ





これは、完全にやらかした




「楢山さん ありがとうございます」


「ははっ」




笑うしかない









今日は、どうにかなるだろう




だが、明日から噂になる

なんといっても、宮崎さんだから







先輩に謝らないと
























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